金井税務会計事務所

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銀行の矜持は何処に行ったのか?

日曜日, 10月 20, 2013

  TBS系ドラマ「半沢直樹」の最終回の平均視聴率が42.2%、平成の民放ドラマで歴代第一位となり、社会現象となったことはご存知でしょう。銀行内部の派閥抗争の中で、金融マンの正義を求めて大活躍する「半沢直樹」の生き様を描いたストーリーで「倍返し」が流行語になったほどです。

  この中で、銀行内部の企業に対する姿勢が浮き彫りにされ、業績不振の会社に対する冷たい仕打ちに驚かされたと思います。これはドラマであり、現実の対応はもっと親切で我が社のことを考えてもらっていると思われる経営者も多いと存じます。 私は、このドラマには実在のモデルがあると考えております。実在のモデルではドラマよりも段違いの凄さをもって実行され、銀行はそこまでやるのか!と背筋の寒くなるような筋書きが実際に行われていたのです。

  一般的に倒産した会社の清算が行われれば、残余財産の分配はゼロから10%以内が相場です。ところが、実在のモデル会社の残余財産の分配金は何と93%もあったのです。こんなに財務内容の良い会社が常識では倒産はしませんが、現実では倒産させられてしまったのです。

  その会社はバイオ企業として世界的に有名な優良会社「林原」です。破綻劇の主役はメイン銀行の中国銀行とサブの住友信託銀行です。「林原」はバイオ企業として最先端の技術を開発するため、その資金をメイン銀行とサブ銀行に依存していました。研究開発は順調に進み返済金は余裕を持って行っていたのです。あるとき決算書の提示を求められたとき、各行の借入残高に記入ミスがあったことが原因で、銀行から粉飾決算の疑いを掛けられてしまい、これが発端となってメインの中国銀行がマスコミにリークしたことが風評被害となって信用不安が起こり、最後はズタズタに切り裂かれてしまったのです。この間、銀行は内部情報をマスコミにリークするという違法行為を繰り返し行ったのです。「林原」は同族会社です。大多数の中小・零細企業は同族のオーナー経営者です。

  銀行はいつ牙を向けてくるか解りません。この現実を心の隅にとどめて置いて下さい。詳しい情報は、元林原専務が暴露してベストセラーになっている「破綻」を読んで下さい。  

  今日、銀行は「快速!なんでも応援団」等の名称を使って、9%〜14%と言う高利資金の融資を盛んに宣伝しています。かつてはこのような高利の商売は高利貸しと言われていたものです。マスコミを大々的に使ってまで行う行為でしょうか。私には社会の血液として信用が第一の銀行が行うべき行為とはとても思えません。銀行の矜持とは何かを問われるべきではないでしょうか。今年度から決算期毎に提供している「金融機関から見た格付けランク表」を参考にして、ランクを上げる対策が不可欠です。事務所はその為の支援を積極的に行っております。

※『矜持』とは。。。自信や誇りを持って振る舞うこと(大辞林より)

テーマ: 経営